現在、多くの企業で導入されているクラウド技術のAWS。オンプレからクラウドへの流れを受けて、これからAWSを始めようという方も多いでしょう。
そんな方におすすめしたいのが動画学習サイトのUdemy 。多くのIT系講座がハンズオン形式のため、手を動かしながら楽しく学習できます。ただし、AWSの講座だけでも非常にたくさん公開されているため、どれを受講するべきなのか初めて学習する方にとってわかりにくいのがデメリット。
そこで本記事では、初めてAWSを学習する方におすすめのUdemy講座をまとめました。一度受講すれば、何度も見返すことができるので、わからない内容の確認や復習にも活用できます。ぜひ、Udemyを利用してAWSのスキルを身につけ、エンジニアとしてレベルアップしていきましょう。
初心者向け:AWS学習におすすめできるUdemy講座まとめ
クラウドサービスのシェアトップで新しい機能やサービスを次々とリリースしているAWS。
エンジニアにとってAWSの知識やスキルは必須と言っても過言ではないでしょう。さらに、クラウド環境がシステム構築の前提となる現在、非エンジニアの方もAWSをはじめとしたクラウドの知識は間違いなく必要となっています。
そこでAWS学習におすすめできるUdemy講座として、『AWSと合わせてIT基礎スキルの学習も可能な講座』『AWSをメインとした講座』の2タイプにわけてまとめました。
基本スキルがありAWSメインの講座を探しているという方は、前半を飛ばして『AWS学習で抑えるべきUdemyコース5選』をご覧ください!
非エンジニアでも問題なし!IT基礎スキルから学べるおすすめ講座
インフラ初心者のエンジニアや非エンジニアの方、基礎からしっかりと学びたい方に向けた講座を紹介します。
超初心者がゼロからIT基礎知識とAWSの基礎力を獲得する講座【AWS操作を通してインフラやIT知識を獲得】
- IT関連の各種基礎知識(座学)
- サーバ、ネットワーク、データベース
- WEB
- AWS
- アプリケーション・システム開発
- 座学を基にAWSを通した実践(ハンズオン)
評価 | 4.2 |
時間 | 7.5時間 |
価格 | ¥6,000 |
受講者数 | 4,400(2021年5月時点) |
講師 | Shingo Shibata |
IT知識がなくともゼロベースでITに関する技術が理解できるようになる講座です。各セクション前半・後半と2つのパートから構成されており、前半は基礎的な解説を中心とした座学、後半は座学の内容をAWSを利用したハンズオンで構築します。
サーバやデータベース、DNSはもちろん、開発環境(Cloud9およびGithub)の内容も含まれており、IT全般広くカバーされています。この講座1つ取れば、IT用語がまったくわからない方でも基礎的な知識やスキルを身につけることができるでしょう。
未経験でIT企業に就職される方、DXをはじめ社内のIT化に伴い知識を身につけたい方にはおすすめしたい講座。
AWS学習で抑えるべきUdemyコース5選 ~無料講座もあり~
AWS:はじめてのAmazon Web Services
- AWSのアカウント開設方法
- AWSを用いての基礎的なネットワークとサーバの構築
- VPC、EC2、RDSの基本的な概念と使い方
- AWS上にWordPressサイトを構築
評価 | 4.3 |
時間 | 2時間 |
価格 | 無料 |
受講者数 | 9,900(2021年5月時点) |
講師 | 山浦清透(Webエンジニア) |
Udemyではめずらしい無料講座。AWSの概要から基礎的なシステム構築がたった2時間でできるようになるコースです。こちらの講座を修了すれば、AWS未経験者でもWordPressのサイトをAWS上に構築できるようになります。
未経験者を対象としているだけあり、AWSアカウントの作成からクラウド運用には重要なIAMでのユーザー管理、Webサーバー・DBサーバーの構築という順番でのハンズオン講座となっています。
各セクションの初めに「EC2ってなに?」「RDSってなに?」「WordPressってなに?」と、セクションで利用するサービス解説があるので、非常にわかりやすい内容です(WordPressはAWSサービスではないですが)。2時間の講座かつ無料なので、以下で紹介する講座の前にまずは受講してみるのをおすすめします。
AWS:ゼロから実践するAmazon Web Services。手を動かしながらインフラの基礎を習得
- AWSを利用したネットワーク・サーバ構築
- インフラの基礎概念からサーバの運用・監視といったインフラ知識
- AWSの主要サービス(EC2、VPC、Route53、RDS、ELB、IAM、S3、CloudFront、CloudWatch等)の機能および設計手法
評価 | 4.4 |
時間 | 11時間 |
価格 | ¥10,800 |
受講者数 | 27,000(2021年5月時点) |
講師 | 山浦清透(Webエンジニア) |
無料講座『はじめてのAmazon Web Services』の続編となるゼロから実践するAmazon Web Services 。
『はじめてのAmazon Web Services』で利用したVPC、EC2、RDSに加え、AWSの主要サービスであるRoute53、ELB、S3、CloudWatch、CloudFrontといった実サービスでは欠かせない機能の設計方法や運用の考え方を学ぶことができます。
ハンズオンで行うWordPressサイトの構築という点では、『はじめてのAmazon Web Services』と同じ内容となっています。しかし、構築したサービスを公開するために必要な技術まで解説されているので、実際のサービス開始をイメージして進めることができます。
ドメイン設定(DNS = Route53)、コンテンツ配信設定やチューニング(CDNサービス = CloudFront)、サーバの負荷分散(ロードバランサー = ELB)、システム監視(監視システム = CloudWatch)の知識が身につくため、そのままwebサービスを開始することができます。
Amazon Web Service マスターコース VPC編
- VPCの基礎知識全般
- AWS上でのセキュアなネットワーク環境構築方法
評価 | 4.1 |
時間 | 2時間 |
価格 | ¥8,400 |
受講者数 | 3,600(2021年5月時点) |
講師 | Kazuya Kojima(ITエンジニア) |
AWSのネットワークサービスであるVPCに特化した講座のAmazon Web Service マスターコース VPC編 。
VPCはインターネットに接続する単なるネットワーク(NW)サービスではありません。『プライベートなクラウド環境構築の機能』、『外部からの攻撃を守るセキュリティ機能』、『その他のAWSサービスとの接続するための機能』、『オンプレNWと暗号化された通信で接続するVPN機能』と多くの機能があります。本講座では、AWSでシステム構築する上で基本となるVPCについて、セキュリティ面含めしっかりと学習することができます。
特に、『ストレージサービスのS3とAWS上のプライベートネットワークの接続方法』や『AWS上のNWを接続するピアリング接続』など実際の運用ですぐに活用できる内容があり実践的です。ネットワークの設定に不備があると、サーバにつながらない、セキュリティの低下など多くの問題を引き起こすので、不安な場合はしっかり学習するのをおすすめします。
Amazon Web Service マスターコース EC2編
- EC2を使用したLAMP環境(Linux, Apache, MySQL, PHP)
- EC2インスタンスを割引料金で利用する方法
- スポットインスタンス
- リザーブドインスタンス
- 機械学習用のマシン構築
評価 | 4.0 |
時間 | 5時間 |
価格 | ¥10,800 |
受講者数 | 3,200(2021年5月時点) |
講師 | Kazuya Kojima(ITエンジニア) |
『Amazon Web Service マスターコース VPC編』の続きとなるEC2編 。
他のAWS講座でもEC2について説明されますが、本講座はもう少し掘り下げたところまで解説やハンズオンを行います。特に、EC2インスタンスを割引料金で利用する方法(安くなる代わりに発生する制約も)から機械学習用のマシン構築まで、クラウドの特徴を活かしたEC2の活用方法を学ぶことができます。
公式サイトや他ブログなどでもまとめられていますが、意外とわかりにくいのがAWSの料金体系。きちんと理解していないと、クラウドは安いと思っていたら高額な請求が来てしまったという話もよく聞きます。VPC編と合わせて学習することで、AWSでのサーバ構築を費用・セキュリティ面ともに安心してできるようになるでしょう。
米シリコンバレーDevOps監修!超AWS完全入門+本番運用向け上級編ベストプラクティスとTerraform
- AWSの基本から上級編となる運用を想定したベストプラクティスまで
- SNS(Simple Notification Service)によるメール通知
- リレーショナルDBとNoSQL DBの違い
- サーバレスサービスのLambda関数
評価 | 4.5 |
時間 | 12時間 |
価格 | ¥6,600 |
受講者数 | 1,200(2021年5月時点) |
講師 | CS Career Kaizen(元Microsoftエンジニア) |
ここまで紹介した4つの講座でAWSの基礎は十分身につけられるでしょう。応用のスキルを身につけたい、もう一歩学習を進めたい方に向けて米シリコンバレーDevOps監修!超AWS完全入門+本番運用向け上級編ベストプラクティスとTerraformをおすすめします。
FaaS(Function as a Service)であるLambda、SNS、RDSとDynamoDBの違いなど、より深くAWSを学習することができます。どのサービスもシステム構築で活用することが多いため、12時間とボリュームはありますが、余力ある方にはおすすめです。
特にインフラをコード管理するIaCサービスのTerraformは、AWSだけでなくGCPやAzureでも活用ができるため活用の幅が非常に広いので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
まとめ:まずは『ゼロから実践するAmazon Web Services』を受講しましょう
初めてのAWS学習におすすめのUdemy講座として、IT初心者向けの講座含めて6講座紹介しました。そうは言ってもどれから学習すれば…と迷ってしまった方のために、まずはこちら!という講座を最後にまとめておきます。
現在のIT知識とスキルに応じてどちらかから始めるのをおすすめします。
「思ったより簡単だった」という場合は、紹介している他講座を学習してもらえると、効率よく深くAWSのスキルを身につけられます。UdemyでAWSのクラウドスキルをぜひ身につけてください!
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